文章中の「その部分だけ目立たせたい」「商品名やキーワードだけ色を変えたい」──そういった要望はWeb制作では非常に多いです。CSSだけで実現可能な範囲と、JavaScriptを併用した柔軟な方法が存在します。この記事では、「CSS 特定の文字だけ色を変える」という疑問に対して、目的別のやり方、実用例、そしてSEOやアクセシビリティへの影響までを網羅して解説します。コピペで使えるコードも豊富に用意しているので、すぐに現場で使えます。
CSS 特定の文字だけ色を変える方法とは
テキスト内の一部の文字だけ色を変えるには、CSS単体でできる範囲と、自動化・柔軟性を加えるためにJavaScriptを使う方法があります。CSSだけでは「要素」「クラス」「疑似要素」で囲まれた部分のみを操作できますが、文字そのものの内容をCSSが直接検知してスタイルを適用することはできません。2025年現在もこの制約は変わっていません。
CSSだけで可能な範囲
例えばspan要素を使って文字列の該当部分を囲み、そのにクラスを付けて色を変えるのが基本的な手法です。必要であれば疑似要素を使って「最初の一文字」をスタイルする::first-letterという疑似要素も利用できます。これらは仕様に基づいた方法であり、多くのブラウザで安定して動作します。
CSSだけではできないこと
「すべての “特定の文字内容” を自動で認識し色を変える」ことは、CSSだけでは実現できません。CSSには「文字列の内容(コンテンツ)をテキストノードで検索し、スタイルを適用する」という能力はないからです。文字内容や正規表現マッチングなどによって変更したい場合は、JavaScriptでDOM操作を行い、該当部分を要素で囲むなどの処理が必要です。
最新のブラウザでのサポート状況
CSSの疑似要素 ::first-letter や span + クラス指定によるスタイルは主要ブラウザで広くサポートされています。最近の仕様では text-wrap や text-wrap-style といった新しいスタイルルールが追加され、テキスト表示のラッピングのコントロール性が向上しています。ただし、文字列内容そのもののCSSによる自動抽出は未だ仕様として存在しません。
実装パターン別 の具体的な例とコード
「CSS 特定の文字だけ色を変える」目的によって、適した実装パターンが異なります。ここでは目的別に代表的なパターンを紹介し、それぞれのHTML+CSS、必要であればJavaScriptのコードを示します。状況に応じてコピペで使ってみてください。
その文字だけをで囲む方法(手動)
最も単純な方法は、色を変えたい文字だけを要素で囲み、CSSでそのに対して色を指定することです。例えば、「重要」という文字だけ赤にするなら以下のようになります。
手動で囲むので管理は必要ですが、確実で軽量です。
<p>これは<span class="highlight">重要</span>なメッセージです。</p>
<style>
.highlight { color: red; }
</style>
::first-letter 疑似要素を使う方法
要素の最初の一文字だけを対象にするならば、疑似要素 ::first-letter を使う方法があります。例えば見出しの先頭文字を強調したい時に有効です。
ただしこの方法は最初の1文字のみを対象とし、それ以外の文字には適用できません。
<h2 class="special">見出しタイトル</h2>
<style>
.special::first-letter { color: blue; font-size: 2em; }
</style>
JavaScriptで自動処理する方法
ページ内のすべての「特定文字(文字内容)」を自動で色変更したい場合は、JavaScriptでテキストノードをスキャンして、該当文字をで囲む処理を行います。例として mark.js のようなライブラリや、簡単な正規表現+innerHTML置き換えを用いた手動実装があります。
この処理を行うことで、将来文字が追加された際にも自動で色変わりリンクが反映できるようになります。
<script>
document.addEventListener("DOMContentLoaded", function() {
document.querySelectorAll(".content").forEach(function(el) {
el.innerHTML = el.innerHTML.replace(/特定の文字/g, '特定の文字');
});
});
</script>
<style>
.highlight { color: green; }
</style>
SEO/アクセシビリティへの配慮
文字色を変えることで目立たせることはユーザーの注意を引きますが、検索エンジンやアクセシビリティの観点で考慮すべき点があります。特に「CSS 特定の文字だけ色を変える」のような小技を使うとき、どのようにユーザーやクローラーに影響があるかを理解しておくことが重要です。
SEOへの影響
検索エンジンは主にDOMとテキスト内容を重視します。文字色が変わるだけでコンテンツの重みが変わるわけではないため、キーワードの強調目的で色を使ってもSEO上大きなマイナスにはなりません。ただし、過剰な装飾や隠しテキストのような使い方はスパムと判断される可能性があります。
アクセシビリティ(色のコントラスト)
色を変える際には、背景とのコントラスト比を確保することが重要です。視覚障害をもつ方や色覚に偏りがある方にとって、低コントラストの文字色は読みにくさの原因になります。WCAGのガイドラインに従い、十分な比率を保つことが望ましいです。
モバイル表示での見え方
スマホやタブレットなど小さい画面では、色付き文字が他テキストと一緒に折り返されたり拡大縮小されたりして見えにくくなることがあります。色変化部分だけ別要素になると行間やスペーシングが崩れることもあるため、CSSで display や line-height、word-break を調整する必要があります。
よくある疑問Q&Aとトラブルシューティング
実際に実装するときによく出てくる疑問や失敗例をまとめました。「やってみたけど表示されない」「思ったように色が変わらない」などの問題を解決しましょう。
spanで囲っても色が適用されない
原因としては、CSSの指定が間違っているか、既存のCSSで色が上書きされているか、あるいはを使った部分に色を指定するプロパティが継承されない要素が間にある場合があります。
特定の色指定に!importantを使うか、セレクタの優先度を上げることで解決するケースがあります。
JavaScriptで置換してもうまくいかない
innerHTMLによる置換は既存のHTML構造を壊す可能性があります。たとえば他のタグの中に該当文字がある場合、その親要素の構造が崩れることがあります。
また、非同期で読み込まれるコンテンツ(Ajaxやプリロード)にはDOMContentLoaded以降に実行する仕組みを使う必要があります。
SEO対策として注意すべき点
文字をで囲んで色を変えたからといって、それだけでキーワードが過剰と判断されるわけではありません。ただし、同じページで多数の文字を色付きで装飾しすぎると、ユーザー体験を損なうことがあり、結果的にSEO評価にマイナスになる場合があります。
また、クローラーによってはスタイルが読み取れないことがあるため、テキストの内容自体が適切であることが前提です。
まとめ
「CSS 特定の文字だけ色を変える」ためには、目的に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。手動で要素を使う方法はシンプルで確実です。疑似要素 ::first-letter は先頭の1文字を強調したい時に有効です。特定文字を自動で色変えしたいときはJavaScriptでの処理が必要となります。
また、実装時にはSEOへの過度な装飾への注意や、アクセシビリティ・コントラスト比などのユーザー視点も忘れてはいけません。適切に使えば、視認性を高め、目的のメッセージをより効果的に伝えることができる方法です。ぜひこの記事の例を参考に、作業に活かしてみてください。
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