「JSON parse 失敗 原因」で検索する人は、なぜ自分のプログラムで JSON が正しく読み込めないのか知りたいのです。たとえば「Unexpected token」や「SyntaxError」などのエラーが出る場合、それは文法ミスなのか、それともネットワークやサーバー側の問題なのか、原因を一つずつ切り分けたいはずです。この記事では文法上の典型的ミス、エンコーディング、サーバーレスポンスなど多面的な視点から原因と対策を詳しく解説します。読めば JSON parse の失敗をスムーズに解決できるようになります。
目次
JSON parse 失敗 原因:文法的ミスと仕様違反
JSON を parse する際、最も多く見られる原因が文法上のミスや JSON の仕様に反する書き方です。ダブルクォートの使い方、カンマの位置、コメントの有無など、小さな違いがエラーを引き起こします。プログラムや使用する言語の JSON parser は RFC 規格に従って動作しており、許容されない書き方は例外を投げます。syntax error が返されるときはまずこの文法面を疑うべきです。
トレーリングコンマ(末尾の余計なカンマ)
オブジェクトや配列の最後に余分なカンマが入っていると parse が失敗します。JavaScript のコード中では許されることがありますが JSON では仕様で禁止されています。例として、{“name”:”Alice”,} や [“a”,”b”,] のような書き方はエラーの原因になります。
シングルクォートを使っている/プロパティ名が引用符無し
JSON では文字列やプロパティ名を囲む引用符は必ずダブルクォートである必要があります。シングルクォートや引用符なしは仕様違反です。{ ‘key’:’value’ } や { key:”value” } のような書き方は parse 失敗の典型的な例です。
コメントや非 JSON 型の値の混入
JSON 仕様ではコメント(// や /**/)は認められていません。また undefined, 関数, NaN, Infinity など JSON に存在しない値を含めるとエラーになります。データ中に意図せず含まれているケースが頻繁ですので注意が必要です。
文字コード・エンコーディングの問題が原因で JSON parse が失敗すること
文法が正しくても、文字コードが不一致であったりファイルの冒頭に不要なバイトや制御文字が入っていたりすると parse に失敗します。目に見えない文字や BOM、または UTF-8 として扱われるべきところが他のエンコーディングで送られているなどが原因です。API レスポンスやファイル操作時にこの種の問題はよく見られ、UNKNOWN TOKEN 型のエラーの原因になります。
BOM(Byte Order Mark)の混入
テキストファイルの先頭に BOM があると、多くの JSON parser が BOM を予期しない文字として扱い、最初の文字が不正と判断してしまうことがあります。エディタやサーバー側で UTF-8 without BOM を選ぶ、また BOM を削除する処理を入れることが有効です。
非表示文字や制御文字の存在
ファイルやレスポンスに改行コード以外の制御文字、タブ以外の空白、不正なユニコードシーケンスなどが含まれていると parse が失敗することがあります。たとえば文字列中に不正なエスケープや直接制御文字が入ると仕様違反となります。
HTTP ヘッダーと実際のエンコーディングの不一致
サーバーからのレスポンスで Content-Type が application/json とされていても、実際には別の文字コードが使われていたり HTML が返されたりすることがあります。このようなミスマッチは parse エラーの引き金になります。ヘッダーと実際のデータの形式が一致しているか確認することが重要です。
サーバー側レスポンス/ネットワークの問題による parse 失敗 原因
サーバーが正しく JSON を返していなかったり、通信途中で途切れたりすると JSON parse が失敗します。HTTP ステータスや応答の中身、レスポンスの長さやフォーマットなど、サーバー側の問題が原因になることが少なくありません。API を利用する場面では特に注意が必要です。
HTML エラー応答が返されている
API サーバーで例外が発生した場合などに、デフォルトの HTML エラーページが返されると JSON を期待して JSON.parse を呼んだクライアントは最初の文字で失敗します。「Unexpected token < in JSON at position 0」というエラーがこれに当たります。
レスポンスが空、または途中で途切れている
ネットワークのタイムアウトや接続切断などでレスポンスボディが一部しか受信できないと、JSON の終端が予期せず終わる “Unexpected end of JSON input” などのエラーが発生します。大きなレスポンスやストリーミング時にこの原因は見逃されがちです。
Mismatched Content-Type ヘッダー
サーバーが Content-Type を JSON と宣言していても実際のデータがプレーンテキストや HTML であることがあります。このヘッダーと実際のフォーマットの不一致は parse 失敗に直結します。クライアント側でヘッダーを確認するか、レスポンステキストをログに残すことで問題の箇所を特定しやすくなります。
メモリや構造の制限による parse 失敗 原因
データ量が非常に大きかったり、ネストが深すぎたりするとパース処理がメモリ不足となるか制限を超えて失敗することがあります。JSON parser の実装によってはスタックオーバーフローやヒープが枯渇することもあります。モバイル環境や古いブラウザで特に注意が必要です。
巨大な JSON を一度に処理している
大量のデータを一度に読み込もうとすると、メモリ使用量が急増します。モバイル端末やリソースが限られたサーバーでは処理できずに parse 自体が失敗したり、その前にリソース制限でプロセスが停止されたりします。必要に応じてページングやストリーミング処理を導入することが重要です。
深すぎるネスト/循環参照
オブジェクトが多重にネストしていたり、再帰的に参照が循環していたりすると parser が構造を解析できずにエラーになります。仕様上 JSON に循環参照は存在しないため、オブジェクト設計段階でデータ構造を平坦化したり、ネストの深さを制限することが必要です。
プラットフォーム固有の制限事項
ブラウザ、モバイルデバイス、サーバー実装それぞれにメモリ制限や最大スタック深度があります。それらを超えると parse エラーやクラッシュが起きます。たとえばモバイルアプリでは大きな JSON を読み込むとガーベジコレクションが追いつかず落ちることがあります。
デバッグ・対策テクニック:原因を突き止めるために実践すべきこと
原因が複数考えられるため、どこが問題かを特定するために体系的なデバッグが必要です。まず軽微な文法ミスや非表示文字などを確認し、次にサーバーの応答内容やネットワーク状況、最後にメモリや構造の問題を疑う流れが有効です。ログ取得やバリデーションツールの活用も非常に役立ちます。
JSON バリデータ/リンターを使って文法チェックする
手動でエラーを探すよりも、JSON バリデータやリンターを使って構文に誤りがないか確認するほうが効率的です。エラー位置を表示し、何が期待されていたかを明示してくれます。編集環境に統合されたものを使うとリアルタイムで指摘してくれることもあります。
ログにレスポンス文字列をそのまま出力する
API レスポンスを parse 前にテキストとしてログに残すことにより、何が返ってきているかを目で確認できます。HTML が混じっていたり余分な制御文字があればすぐ分かりますし、network tab やキャプチャツールを使えば HTTP レスポンスのヘッダーとボディがどうなっているかも分かります。
エンコーディングを確認し、必要なら再保存または変換する
UTF-8 かどうか、BOM がないか、Unicode シーケンスが正しいかなどを確認しましょう。ファイルを編集するときは UTF-8 無し BOM を選択するか、文字コード変換ツールを使ってクリーンな状態にします。非表示文字の除去もこの時点で行います。
JSON parse 失敗 原因と環境別ケーススタディ
実際の開発環境や利用ケースによって JSON parse の失敗原因も異なります。ウェブブラウザ、モバイルアプリ、サーバーサイドなどそれぞれで起きやすいエラーと対策を理解することで、より正確な診断が可能になります。
フロントエンド(ブラウザ/JavaScript)の事例
ブラウザで JSON.parse を使う場合、一番多いのは「Unexpected token ‘<'」など HTML が返ってきているケースとトレーリングコンマ、引用符の間違いです。XHR や fetch のレスポンスを処理する前に Content-Type をチェックし、status code が 200 台であることを確認することがまず第一です。
モバイルアプリのケース
メモリ制限が厳しい端末では大きな JSON を一度に読み込むことが失敗につながります。また、API レスポンスが途中で切られたり文字エンコーディングが非標準だったりすることもあります。ストリーミングやページネーションを活用し、一度に扱うデータサイズを小さくすることが重要です。
サーバーサイド/API のケース
サーバー側が JSON 生成時に例外やバグを抱えていたり、内部で HTML を返してしまっていたり、コンテンツタイプの設定が誤っていたりするとクライアントで parse 失敗が起きます。サーバーログを確認し、レスポンスヘッダーや生成ロジックを検証することで原因を特定できます。
まとめ
JSON parse の失敗は、文法的ミス、エンコーディングの不整合、サーバー応答の異常、メモリや構造の制限など複数の要因があり得ます。まずはエラー情報(エラーメッセージ、文字位置など)やレスポンス内容を確認し、軽微な文法違反から順に潰していくことが解決への近道です。
ツールを使った検証、ログでの追跡、データサイズの管理といった対策を取り入れれば、多くの parse 失敗は防げます。原因を正しく突き止めて、仕様に沿ったデータを扱えるようになれば、JSON を使った開発でも安心して作業できるようになります。
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