デザインが美しく整って見えるかどうかは、グリッドの使い方次第です。Figmaでレイアウトグリッドを正しく設定できれば、要素の配置やレスポンシブ対応がぐっと楽になります。最新機能を含むレイアウトグリッドとオートレイアウトの使いこなし方や応用テクニックまで、この一記事で理解できる内容をお届けします。
目次
Figma レイアウトグリッド 使い方の基本と最新機能
このセクションでは、Figmaにおけるレイアウトグリッドの基本的な使い方と、新しく追加された機能について詳しく解説します。まずはレイアウトグリッド(現在はレイアウトガイドと呼ばれることもある)をフレームに適用する方法、種類、表示の切り替えなど、ユーザーがまず知っておくべき基本操作を押さえます。さらに最新のオートレイアウトに追加されたグリッドフロー機能についても紹介し、単なる見た目の補助だけでなく実際のレイアウト構築に役立てる方法を理解できるようにします。
レイアウトグリッド(レイアウトガイド)とは何か
レイアウトグリッドは、デザインフレーム内で要素を整列させ、配置を均一に保つための視覚的な補助線です。Uniform Grid(均等グリッド)、Column(縦列)、Row(横列)の三種類があり、タイプによって使い分けができます。Uniform Gridはアイコンなどの精密なデザインに向いており、ColumnまたはRowはWebサイトやアプリのレイアウト設計に適しています。
デフォルトでは赤色で不透明度10%に設定されており、色や透明度は自由に変更可能です。これによりデザイン画面が見やすく調整できます。設定できる項目として、列数・行数・幅・高さ・オフセットやマージンなどがあり、これらを適切に設定することで見た目が整って機能的なレイアウトが可能となります。
グリッドの適用と編集方法
フレームを選択し、右サイドバーのレイアウトガイド設定からグリッドを追加します。最初はデフォルトでUniform Gridが適用されることが一般的ですが、Column/Row設定に切り替えることも可能です。また、既存のグリッドを変更する際には、列数や行数、幅や高さ、余白(マージン)やガター(列間の隙間)を調整できます。
複数のレイアウトガイドを同じフレームに重ねて適用することもでき、例えば縦列ガイドと行ガイドを組み合わせて、要素の整列性をさらに向上させる複合レイアウトが可能です。視認性を高めるために色や不透明度を変えることをおすすめします。
オートレイアウトのグリッドフロー(2Dグリッド)の使いどころ
最新機能としてオートレイアウト内に追加されたグリッドフローは、横・縦両方向に要素を流せる2次元構造で、ギャラリー表示やダッシュボードのような複雑レイアウトに非常に適しています。従来の水平/垂直のオートレイアウトではアイテムが一方向にしか並びませんが、2Dグリッドでは複数行および列を持つレイアウトを一つのフレームで扱えます。
この機能では、列数・行数を設定し、列や行のリサイズ方法(固定/可変)やセルのスパン(複数のセルをまたぐ要素)設定が可能です。さらにパディングやギャップ(列間・行間)も調整できるため、スペースの余白管理や要素のレイアウトのバランスを取る際に役立ちます。
実践:デザイン整頓のためのグリッド設定術
ここでは実際にプロのデザイナーが行う設定術を例に、具体的なステップとコツを紹介します。簡単な手順だけでなく、目的別の設定比較やミスを防ぐポイントなど、日常で役立つテクニックが中心です。これによりあなたもデザインの見映えが格段に向上し、一貫したクオリティのデザインを効率的に作れるようになります。
レスポンシブデザイン向けの列数・ギャップ・マージンの設定
レスポンシブ対応を意識するなら、ストレッチ型の列(または行)を使うことが効果的です。Stretchタイプを選ぶとフレームの幅・高さに応じて列幅が自動調整されます。固定タイプでは列や行の数や幅をあらかじめ指定し、オフセットやマージンで左右トップ底辺の余白を調整します。
ガター(列間隔)やマージン(フレーム端との距離)は、特にWebサイトやアプリの端末サイズが異なる場合に視覚のバランスを取る上で重要です。たとえばマージンを左右に均等に設定することで左右に余裕をもたせ、閲覧時の圧迫感を和らげることができます。
8ポイントグリッドシステムとの組み合わせ
8ポイントグリッドシステムは、デザインの数値を8の倍数に統一し、余白・アイコン・行間などの一貫性を保つ手法です。FigmaではUniform Gridを8pxサイズで設定したり、Column/Rowレイアウトガイドでタイプを固定にして幅や高さを8の倍数に揃えることで実現できます。
このシステムを使用すると、デザイン間でのズレが少なくなり、開発側での実装がスムーズになります。特にアプリUIやWebサイトパーツを制作する際に、文字サイズやコンポーネントの高さ幅が統一されるメリットが大きいです。
制約とレイアウトガイドを組み合わせるテクニック
デザイン要素に制約(Constraints)を設定すると、親フレームのサイズ変更に対して子要素がどのように反応するかを制御できます。これにレイアウトガイドを組み合わせることで、要素配置とサイズ変化の予測がしやすいレイアウトが作れます。
例えばストレッチ型の列ガイドを作成し、その上に配置されるアイコンやテキストに「左・右」「上・下」の制約を設定すると、フレームを拡大縮小しても要素が意図した位置と間隔を保ちます。あるいは、固定タイプのガイドとconstraintsを紐づけて、スクロールビューやカードデザインなどでも崩れにくい設計が可能です。
応用編:状況別グリッドの使い分けと改善ポイント
基本が分かった後は、状況に応じて適切なグリッドタイプを選んだり、見た目と使い勝手を向上させるための改善ポイントを押さえましょう。特定のプロジェクト用途に応じてUniform/Column/Row/2Dグリッドを使い分けたり、チームで共有するスタイルとして定める方法についても紹介します。
プロジェクト別のグリッド選び
プロジェクト内容によってグリッドタイプは変わります。例えばダッシュボードやギャラリーのように複数のカードやタイルを整然と並べるなら2Dグリッドが最適です。ブログや記事ページなどテキスト中心なら行グリッドを使って導線や行間を揃えると読者に優しい設計になります。
モバイルアプリでは少ない列数で各要素を十分に見せるためにColumn数を2〜4に抑え、ギャップとマージンを広めにして視覚的呼吸を取ると良いです。デスクトップでは多めの列(8〜12列など)を使ってレイアウトを細かく刻む設定が一般的です。
チームで使うスタイルガイドとしてのグリッドスタイルの共有
デザインの一貫性を保つためには、グリッド設定をスタイルとして保存し、チームで共通化することが効果的です。Figmaではレイアウトガイドスタイルを作成し、複数のフレームに同じ設定を適用することができます。
スタイル名には用途(例:モバイル用12列/デスクトップ用8列等)を含め、説明も付けておけば、新しいメンバーや他部門との共有がスムーズになります。そうすることで再利用性が高まり作業効率も向上します。
よくあるミスとその回避策
グリッドを使う際にありがちなミスとして、ガターが狭すぎて要素同士が密着して見える、マージンを取らず端から要素がはみ出す、固定幅ばかり使ってレスポンシブで崩れるなどがあります。
これを避けるには、ガターとマージンに最低値を設けること、ストレッチタイプの列を採用すること、そして制約(Constraints)を適切に設定することが重要です。また、画面サイズを複数シミュレートしてプレビューし、どのサイズでも要素が整っているか確認すると良いです。
Figma レイアウトガイドとオートレイアウト グリッドの差異と特徴比較
レイアウトガイド(旧来のレイアウトグリッド)とオートレイアウトのグリッドフローには役割と動作に明確な違いがあります。このセクションでは両者の違いを比較し、それぞれの長所・短所を整理します。状況に応じてどちらを使うか判断する材料として役立ててください。
レイアウトガイド(Fixed/Stretch)の特徴
レイアウトガイドは視覚的な補助として、Column/Row/Uniformなど固定またはストレッチのタイプがあります。Fixedタイプでは幅や高さ・オフセットを明示的に設定でき、Stretchタイプではフレームサイズに応じて自動的に幅や高さが調整されます。
Fixedタイプはデザインを精密に管理したいときに向いており、ストレッチタイプはレスポンシブなデザインを想定する際に便利です。どちらを選ぶかはプロジェクトの要件によりますが、制約との組み合わせでより柔軟に使いこなせます。
オートレイアウト グリッドフローの特色と注意点
オートレイアウトのグリッドフローは現在ベータ状態の機能ですが、2次元配置やセルのスパン指定、ギャップとパディングの高度な設定ができる点が特徴です。カードデザインやダッシュボード設計など複数アイテムを規則的に並べる用途では非常に強力です。
ただしベータ期間中は一部の機能に制約が残る場合があります。画面のリサイズによる要素の挙動が期待通りでないことがあり得ますので、複数サイズで確認しつつ使用することをおすすめします。
比較表:ガイド vs グリッドフロー
| 機能 | レイアウトガイド | オートレイアウト グリッドフロー |
|---|---|---|
| 用途 | 視覚補助および整列ルールの設定 | 要素を自動で配置できる動的レイアウト |
| レスポンシブ対応 | ストレッチタイプで対応可能 | ギャップ・スパン設定で柔軟に反応 |
| 設定の複雑さ | 比較的簡単で直感的 | 設定項目や挙動の理解がやや必要 |
| 適したプロジェクト例 | シンプルなUIやテキスト主体のページ | カード一覧やダッシュボード/ギャラリーなど多数アイテム配置 |
| 注意点 | 固定幅でレスポンシブに弱くなることがある | ベータ機能ゆえ不具合や挙動差があることに留意 |
まとめ
Figmaでレイアウトグリッドを使いこなすことで、デザインの整合性・美しさ・レスポンス性を格段に向上させることができます。まずはレイアウトガイドを理解し、Column/Row/Uniformなどの基本タイプを使い分けることが重要です。
次に最新機能であるオートレイアウトのグリッドフローを活用すると、複雑な2次元構成でも効率的に要素を配置できるようになります。制約の設定やストレッチタイプの活用など、小さな設定が大きな違いを生みます。
プロジェクト内容やデバイスの種類にあわせてグリッド種類を選び、スタイルとしてチームで共有することで作業効率とデザインの一貫性が保たれます。これらを実践すれば、どんな案件でも綺麗に整ったデザインが作れるようになります。
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